住まいのトラブルカンタン補修
日頃起こりがちな住まいのトラブルと、ご自分でできる範囲のカンタンな補修方法をいくつかご紹介します。
建物や設備にトラブルが起こったら、修理をご依頼になる前に、この記事を読んでみてください。
内装の補修(フローリング・カーペット・クロスなど)
フローリングにキズがついてしまった
- 補修ポイント
- キズを目立たなくする
- 必要アイテム
- 着色補修剤(ペンタイプ)
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- 補修材を塗り込む
- まず、着色補修剤の中の透明(クリア)タイプを試し、それでもキズが目立つようなら、フローリングの色みより少し薄い色のものを選びます。
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- 木目を書き入れる
- キズの箇所が大きい場合などは、塗り跡が目立たなくなるよう、着色補修剤で木目を書き入れます。
ワンポイントアドバイス
補修材の色はフローリングより少し薄めを選ぶのが失敗しないコツ。
まずは部屋の隅など目立たないところで色合せをしてから補修しましょう。
カーペットに焼け焦げができた
- 補修ポイント
- 焼け焦げを削ってから埋める
- 必要アイテム
- カッターナイフ・木工用ボンド
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- 焦げ部分を削る
- 壁紙のウラ側と壁に残っている汚れを、布できれいに取ります。
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- 線維を集める
- 部屋の隅など目立たないところで、焦げ穴が埋まるくらいの分量の線維をそぎ取ります。カッターナイフは寝かせて軽く動かし、毛先を少しずつそぐようにします。
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- 木工用接着剤を塗る
- 木工用ボンドをまんべんなく、少し多めに焦げ穴に塗ります。
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- 線維を埋め込む
- 集めた線維を焦げ穴に埋め、指先で軽く叩くようにして周囲となじませます。
クロスがはがれた
- 補修ポイント
- はがれの大小に応じて補修
- 必要アイテム
- クロス用接着剤・マスキングテープ・へら
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- 汚れを取る
- 壁紙のウラ側と壁に残っている汚れを、布できれいに取ります。
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- クロス用接着剤を塗る
- クロス用接着剤をへらでムラなく端までしっかりと塗ります。はがれの大きさにより、ハケや歯ブラシなども使います。
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- 空気を抜きながら貼る
- すぐに、継ぎ目に向かって空気を抜くようにしっかりと貼りあわせます。
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- 仮止めする
- 壁紙が浮いてこないようにマスキングテープで2~3時間程度仮止めしておきます。
- 小さなはがれの場合は…
- つまようじの先にクロス用接着剤をつけて、壁紙と壁のすき間を埋め込むようにうすく塗ります。
ワンポイントアドバイス
大きなはがれには、接着剤を薄めて使用。接着剤の割合が多すぎると、乾いてから壁紙が引っ張られてよれたりします。接着剤は薄めてご使用ください。
建材の補修(レバーハンドルなど)
レバーハンドルがガタつく
- 補修ポイント
- ネジの緩みを締め直す
- 必要アイテム
- ドライバー(マイナス・プラス)
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- ハンドルを外す
- バーハンドルのつけ根部分のネジをプラスドライバーでゆるめ、ハンドルを抜き取ります。
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- 丸座を取り外す
- 丸いカバー(丸座)の切り込みにマイナスドライバーを差し込み、丸座を取り外します。
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- 固定ネジを締め直す
- 丸座でカバーされていた裏金の固定ネジをプラスドライバーで締め直します。
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- ハンドルを取りつける
- 丸座をパチンと音がするまで押し込み、ハンドルを取りつけ、プラスドライバーでネジを締めます。
水回りの補修(キッチン、トイレなど)
人工大理石の表面にシミができた
- 補修ポイント
- 台所用中性洗剤を使う
- 必要アイテム
- 台所用中性洗剤・クリームクレンザー
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- スポンジか布で強めに拭く
- スポンジか布に台所用中性洗剤を含ませて強めに拭きます。落ちにくい汚れの場合は、クリームクレンザーをつけたスポンジや布などで円を描くようにして拭き取りましょう。
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- 乾拭きで仕上げる…
- 水拭きで洗剤分を落とし、乾拭きで仕上げます。
人工大理石の表面にキズがついた
- 補修ポイント
- 耐水サンドペーパーを使う
- 必要アイテム
- 台所用中性洗剤・クリームクレンザー・耐水サンドペーパー(400番程度、240番程度)
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- 目の細かいサンドペーパーで磨く
- 目の細かい耐水サンドペーパー(400番程度)で軽く磨きます。
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- キズが深い場合は粗いサンドペーパーを使う
- キズが深い場合は、目の粗い耐水サンドペーパー(240番程度)で磨いてから、目の細かい耐水サンドペーパー(400番程度)で軽く磨きます。
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- クリームクレンザーで磨く
- 磨いた箇所と、その周辺の光沢が均一でなくなった時は、スポンジにクリームクレンザーをつけて全体を磨きます。
トイレの水が止まらない
- 浮きゴム(排水弁)をチェックする
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- 作業の前に「止水栓」を閉めてください。
- タンクのフタを外し、内部をチェックします。
- 浮きゴムが外れている場合はきちんと取り付け、ゴミが挟まっている場合は取り除きます。その際、浮きゴムが老朽化していると触った手が黒くなります。新しい浮きゴムに交換しましょう。
- キズが深い場合は粗いサンドペーパーを使う
- ボールタップ内、ピストンバルブのパッキンが摩耗していると弁の締まりが悪くなり、オーバーフロー管から便器に水が少しずつ流れ続けます。新しいパッキンに交換しましょう。
- クリームクレンザーで磨く
- レバーの心棒の回転不良も原因となります。心棒の部分に潤滑油をスプレーして様子を見ましょう。